あかるい月のした

坂の上に住んでいて、月が明るく見えます。

風が通り抜ける



好きな本です。「それからはスープのことばかり考えて暮らした」吉田篤弘

繰り返し、繰り返し読むことのしあわせがあるなと思います。




ここしばらくの間、InstagramとTwitterのアカウントをどうしようかなと迷っていました。アンインストールして、でもたまに、ブラウザから覗いてみたり。。「写真に添えて、何か文を書く」ことが純粋に好きだったし、他の方の投稿を見るのも楽しかったのですが、「人付き合い」が、どうしても苦手なところがあって、思いきってアカウントを消しました。さよなら、私の思い出たち、シンとしたリビングでこれを書いています。


本当の世界は、このくらい静けさのあるもの。(本当の世界、という表現が変ですが。。) 少し前までは、大きな駅前にある、忙しいお店で働いていました。そのときにも神社によく立ち寄り、「ああ、こんなにも静かな世界があるんだ。私は、こういう所で生きていきたい、いけたら、いいのにな。」と、涙ぐんでいました。最後には体調を崩して、退職をしてしまいました。


つい思い詰めすぎたり、見えない何かから自分を守ろうとして、同時に跳ね除けてしまうこともある。同じくらい、柔らかく力を抜いて過ごせる時もあって。清らかに、潔く生き抜いてみようくらいの、さっぱりとした勢いを持ってもいいのかもしれない。膝を抱えて、傷を隠して、うずくまっている、もしかしたら数ヶ月間そういう感じだったかなあ。


明後日は、夫の休みに映画館に行ってきます。密になりそうな場所は、ばっさり避けて、映画だけちょろりと。「ドライブ マイ カー」がずっと気になっていたので、嬉しい。人生は長いのか、短いのか、よくわからないなと最近思いますが、いまの、一瞬を味わえる人でありたいな。