あかるい月のした

坂の上に住んでいて、月が明るく見えます。

映画の感想 「心の傷を癒すということ」「真珠の耳飾りの少女」「団地」

「心の傷を癒すということ」

北九州・昭和館にて鑑賞しました。

元々、NHKのドラマ版を何話か見ていて、前情報は有りました。後で知りましたが、ドラマ版を繋いで作ったものだったんですね。それのせいかプツンと切れるような編集が多く、この話はじっくりドラマで観た方がいいんだろうなと感じました。実は、私自身も昔(というか今も)、精神障害を患っていて、それでなのか。とても心に刺さるような、琴線に触れるような、不思議な感覚で涙が止まりませんでした。くたくたになるまで泣いてしまいました。

人の心をそのままの姿を大切に、否定せず、そういう世界で生きていいんだということを肯定できた気がします。主演の柄本佑の、静かで穏やかな演技が見ていて落ち着きます。音楽も良かったですね。ドラマ版のDVDを買おうかと、検討したくらいに私の心の中に残るひと作品になりました。


「真珠の耳飾りの少女」

若き頃のスカーレットヨハンソンの美しさに、終始見入っていました。頬が紅潮するとき、何ともいえない気持ちになり、ドキリとなりました。光の綺麗な映画です。


「団地」

評価は好き嫌いが分かれている印象だったので、どうかなと探り探りでしたが、なんとまあ、とても面白い。展開はぶっ飛んだ感じなのですが、そこに行き着くまでの、日常的な主人公たちのやりとりが良くて。特に、奥さんの淡々としたキャラクターが良いなと思いました。静かなユーモアが、こっそり、いや、わりと溢れていました。おもろい。